小さい時から、手をつなぎたがらない、呼びかけに反応しないなどコミュニケーションが苦手であったり、こだわりが強い場合には自閉症スペクトラムの可能性があります。今回は自閉症スペクトラムについてのチェックリストを添付しますので、セルフチェックしてみてください。
1、自閉症スペクトラムかもしれないと感じたらセルフチェックしよう
②質問に対して質問で返す(オウム返し)
③感覚の偏りが激しく、転んでけがをしても泣かない時もあれば、ちょっとした音に過剰に反応し泣き叫んだりする。
④特定の音を非常に嫌がる。
⑤ミニカーを一列に並べるなど、規則的な遊びを好む。
⑥様々な遊びに興味が少なく、決まった遊びをしたがる。
⑦赤ちゃんの時にあまり泣かない子であったり、逆に激しく泣き続けるなど極端なことがあった。
⑧手を振るときに自分に向けてバイバイ(逆バイバイ)をする。
⑨1歳前後に指差しをしない。
⑩自分の思いを言葉で伝えられず、人の手や腕をつかんで意思を伝えようとする(クレーン現象)
⑪視覚的な記憶が強く、一度行った場所や見たものを鮮明に覚えている。
⑫目についたものは、確認してみたくなるので、多動になりがちである。
⑬言葉で指示したことが理解できない。
⑭アイコンタクトをとることが難しい。
⑮独り言が多く会話にならないことがある。
⑯小さな変化に癇癪をおこしたり、パニックになったりする。
⑰手をつなぐなど身体に触れられることを嫌がる。
⑱周囲の人をまねたり、合わせたりすることがない。
⑲抑揚のない話方をする。
⑳特定のものに強く執着する。
?知的障害を併せていることが多い。
?能力にむらがあることが多い。
自閉症スペクトラムは以前は『自閉症』『アスペルガー症候群』と分けられていました。自閉症スペクトラムの中でも自閉症は、知的障害と併せて対人関係の不得手が顕著に表れています。WHOのガイドラインでは『相互的社会関係』『コミュニケーション』『限局した反復の行動』に障害が認められています。自閉症スペクトラムの場合は、幼少期からコミュニケーションがとりにくかったり、育てにくいと感じることが多くあります。もしも、コミュニケーションなどが心配な場合には、セルフチェックでまずは確認してみましょう。そして、チェックが当てはまる場合には、医療機関や専門施設に相談するようにしましょう。
2、まとめ
自閉症スペクトラムは、現在は広い意味として捉えられており、特性についても幅広くなっています。ですので、この特性があれば自閉症スペクトラム、と限定することは出来ません。しかし、ある程度は特性に共通するものがありますので、上記で紹介したチェックリストで確認してみましょう。自閉症スペクトラムは早期の療育を行うことで、緩和されることがありますので、気になる場合にはかかりつけ医や自治体の相談センターに連絡してみることもおすすめです。