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発達障害の教科書TEXTBOOK

地域活動のライフスキル・トレーニングとは?

1、部屋の中での生活のみをライフスキルと指すのではない

ライフスキルという言葉を聞くとどうしても、日常生活を安全に送るためのスキルと思いがちですが、実際には家の外にも多くのライフスキルが必要になります。自宅から学校や仕事場への移動中や、学校での人間関係も日常生活には必要になりますのでライフスキルが関わります。

自宅にいる時だけでなく、地域の中でも一定のライフスキルがあれば生活をより安定することが出来ますし、子供たちにとっても援助していくれる人が多いというメリットもあります。生活は家の中だけではなく、余暇や地域活動に参加することで充実させることが出来ます。ですので、基本的なライフスキルに加えて地域で活動するライフスキルもトレーニングしておくことが重要です。

また、家庭内ではない場所で大きなトラブルが起きてしまうと、法的な問題に発展してしまう可能性もあります。周りに迷惑をかけていない場合であっても、法的な問題に発展することは本人にも大きなショックになりますので、回避するためのトレーニングも必要になります。

 

地域で活動するためのライフスキルとしては

1、家庭…衣食住のライフスキル・トレーニングに加えて余暇の過ごし方なども入ってきたスキル。自分の余暇を充実したものにするためにも、家庭外での活動を積極的に増やしていく。

2、地域社会…家庭内のみならず地域の中に理解者を得て、いざというとき以外でも相談出来る人を増やしていくためのスキル。利用できる施設や病院、店舗などを増やして活動の場を広げていいく。

3、学校や社会…学校や職場に行くまでの移動手段や人間関係を築いていくためのスキル。コミュニケーションの取り方などをトレーニングしていく。

 

になります。

 

家庭、地域社会、学校や社会、全てのスキルを高めることで、より安定した生活を送ることが出来ます。基本的なライフスキル・トレーニン

グが進んできたら、地域で活動するためのライフスキル・トレーニングもスタートしていきましょう。

 

2、地域活動のライフスキル・トレーニングを行う前に必ず状況の把握を

ライフスキル・トレーニングは名前の通り不足しがちなライフスキルを習得していくために必要なトレーニングやサポートを行うことですが、発達障害があるから必ずしもライフスキルが不足しているとは限りません。

私たちも得意な事と不得意な事があるように、発達障害がある子にも苦手なライフスキルと得意なライフスキルがあります。得意なライフスキルに関してはトレーニングを積んでいきどんどん成功経験を積み自信へ繋げていくことが大切です。しかし、苦手なことは強要するのではなく、サポートを行いながら身につけていくことが大切になります。

また、1人で出来るようになるのではなく周りに助けを求めることも立派なライフスキルです。今まで生き辛い苦手だと感じていたことを、長い期間をかけてトレーニング、サポートを行っていくことで、大きくなった時に一人で出来ないためにパニックになったり困らずに人に助けを求められるようになっていけます。

トレーニングやサポートを行うためには、必ず現在何のライフスキルが不足しているのか、苦手としていることは何かを把握することが大切です。親が日ごろの子供の行動や様子をしっかりと観察し、様子を把握することで子供への理解へ繋がっていきます。医療機関や支援機関であれば、専門的な検査や指標を用いて検査をこなってくれますので、そちらも合わせて参考にするのも良い方法でしょう。現在であれば『S-M社会生活能力検査』(*1)や『ヴァインランド適応行動尺度』(*2)を用いて検査を行うことが主流になっています。

親の観察だけでなく、こういった指標と合わせて状態やトレーニングやサポートの成果を把握することで子供にどのような変化があったかを実感することが出来ます。

 

(*1)…S-M社会生活能力検査とは知的障害がある13歳までの子供を対象とした検査で、130項目の生活行動で構成されています。着替えや食事など基本的な生活スキルが含まれています。

(*2)…ヴァインランド適応行動尺度とは社会に適応していくために必要となるライフスキルを元に作られています。5つの領域に分けれらており、日常生活だけでなく地域活動のスキルについても検査することが出来ます。現在もっとも新しい指標になります。

 

3、まとめ

地域活動のライフスキルを習得することで、大きなトラブルに巻き込まれたりすることを回避するだけでなく、余暇を楽しむことが出来るようになります。余暇を地域の活動等に参加したりして楽しくすごすことで、二次障害のリスクを減らしたり、生活を楽しむことへ繋がっていきます。

生活の基本的なライフスキルだけでなく、地域活動へのライフスキルも高めていくトレーニングも視野に入れていきましょう。

社会福祉士・児童発達支援管理責任者 垣本祐作

この記事を書いた人
社会福祉士・児童発達支援管理責任者 垣本祐作

【所属】
株式会社ドットライン 代表取締役兼ドットライングループCEO
一般社団法人 全国介護事業者連盟 千葉県支部 支部長/関東支部 副支部長
一般社団法人 サービス管理責任者協会 理事
社会福祉法人 和心会 理事

【資格】
社会福祉士、児童発達支援管理責任者、介護福祉士、サービス管理責任者、宅地建物取引主任者、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具専門相談員

【略歴】
千葉市立稲毛高校、日本社会事業大学 社会福祉学部卒。慶應義塾大学法学部(通信課程)学士入学。
パソナグループ 株式会社ベネフィットワン(東証一部上場)にて、法人営業部として勤務後、ボートレーサー(競艇選手)試験に合格し、ボートレーサー養成所(108期養成員)入所。
退所後、起業。日本初のボートレーサー試験予備校を設立し、合格者8割以上のシェア達成。マーケティング事業等を経て、2011年 株式会社ドットライン創業。2014年より医療・介護・福祉・保育事業開始。

【メディア実績】
日本経済新聞、日経BizGate、千葉テレビ、産経新聞、東京新聞、高齢者住宅新聞など多数

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